九谷焼の美の本質に迫る 「-九谷の光景-」 3月2日より (銀座 蔦屋書店)

投稿:M3PRESS編集部

展覧会 「-九谷の光景-」 が 3月2日より銀座 蔦屋書店(東京都中央区)店内イベントスペースGINZA ATRIUMにて開催されます。約360年もの歴史を誇る石川県の伝統産業九谷焼。今回は、その華麗さと優雅さから世界にもファンの多い九谷焼の中でも小松で活動する四窯の作品が展示、販売されます。

九谷焼の名産地である小松市は日本海に面し、豊かな自然に恵まれている一方で、太平洋側と比較する冬は雨や雪などの降水量が大変多く、日照時間も短くなる地方です。このような風土の中で制作する九谷の作家は、自然と”光”を求め、雨雪を避け、作品に集中して向き合う時間が長くなりました。その時間の中から生み出される作品は、驚くべき密度と表現力を持ち、九谷の特徴である、力強い豊かな絵と鮮やかな色彩が芸術的に表現されるようになったと考えられるとする本展では、「輝(色彩の鮮やかさ)」「剛(込められた力強さ)」「深(深淵なる奥行き)」「絢(華やかな文様)」の4つのテーマで作品が制作されます。

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四窯の紹介

「剛(込められた力強さ)」 深香陶窯  (しんこうとうよう)

  • 作家:浅蔵五十吉(三代)、浅蔵宏昭、浅蔵一華

大正初期に初代磯吉によって置物を中心とした素地造りから始まった。その後九谷五彩による加飾を取り入れた浅蔵家独自の色彩表現と、力強い彫刻的要素を伴った、他では見ることのできない世界観を持つ窯元。

「輝(色彩の鮮やかさ)」 四代徳田八十吉 (よんだいとくだやそきち)

明治期から続く九谷焼の一族。「伝統とは革新の連続」を心に、現在4代。美しいグラデーションを作る「耀彩(ようさい)」の技法は海外からの人気も高く、英国の大英博物館に常設展示されている。

「深(深淵なる奥行き)」 真生窯(しんせいがま)

  • 作家:宮本雅夫

1961年に宮本忠夫によって小松市平面町に開窯した真生窯は、創設以来、九谷焼の魅力である絵付けの妙と色の美しさにこだわった作品を、全ての工程において手作りで制作してきた。
その画風は驚くほど多く、鴛鴦や鶴、松竹梅などの吉祥文を繊細緻密な線描と重厚な色合いで表現した古九谷・吉田屋の風格漂うものから、銅版画のような呉須のマチエールと和絵具による彩色の組み合わせで生まれるシンプルで都会的なものまで、多岐にわたる。

「絢(華やかな文様)」 錦山窯(きんざんがま)

  • 作家:吉田 美統 、吉田 幸央、吉田るみこ

明治三十三年初代錦山陶芸を志してより、八十有余年三代にわたり、絢爛たる九谷の伝統を受け継ぎ、更に新しい試みを重ねながら、金彩色絵九谷の完成を目指し、作陶一筋今日に至る。

九谷焼(くたにやき) について

九谷焼の歴史は江戸時代に始まります。加賀藩の分藩・大聖寺藩の九谷村で陶石が発見されたことを契機とし、明暦元(1655)年に磁器窯が開かれました。この時期に生産された陶磁器は「古九谷」と一般的に呼ばれます。しかし古九谷窯は50年程で廃窯となります。そのおよそ100年後、京焼の名工・青木木米が招かれ、金沢に春日山窯が開かれます。木米は翌年帰京しますが、助工として共に来藩した本多貞吉が花坂陶石を発見し、現在の小松市の若杉窯で磁器生産を始めます。やがて加賀の各地で「再興九谷」と呼ばれる諸窯が開かれ、現在まで続く九谷焼の生産が始まりました。明治期には九谷焼の輸出が積極的に行われるようになり、「ジャパンクタニ」として海外から高い評価を受けます。そして江戸時代からの伝統を継承しながらも、現代に至るまで新たな技法や様式が次々と生み出されています。

(プレスリリース)
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開催概要:「-九谷の光景-」

​銀座 蔦屋書店
  • 会期 :3月2日~3月12日
  • 会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(ギンザアトリウム)
  • 時間:11:00~20:00 
  • お問い合わせ:03-3575-7755
  • 入場無料

公式の特集ページ

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